精度、信頼性、スピードを向上したNanoradio
ライトポイントによりVSA+VSGと比較してコストを50%以上削減
「ライトポイントの「一体型」ソリューションにより、VSA + VSGプラットフォームと同タイプのテストを、かなりの低コストで実行できます。ゴールデンユニットテストよりも信頼性が高く、使いやすいうえ、VSG + VSAよりも費用効率が高いので、コストを50%以上も削減できました。より安価なテストもありますが、ライトポイント ソリューションほどの柔軟性や安定性はなく、特にソフトウェアのコントロールにおいてその傾向が顕著です」
Nanoradio モジュールおよびリファレンス設計担当マネージャー、 トーマス・ブロム(Tomas Blom)氏
Nanoradio AB
スウェーデンのキスタに本社を持つNanoradio ABはファブレス半導体サプライヤーであり、携帯電話、カメラ、メディアプレーヤーといった携帯型電子デバイスによる高速無線アクセス用の独自WLANチップセットを開発してきました。主な特徴としては、超低消費電力、コンパクトなフォームファクタ、オーディオアプリケーションへの独自対応などがあります。
課題
世界最小でもっとも電力効率の良いWLAN ソリューションを開発する新興企業であるNanoradioは、当初、ゴールデンユニットを使用してシステムレベルでの無線周波数(RF)パフォーマンスを計測していました。このアプローチには完全に動作するシステムソフトウェアが必要でしたが、特に開発の初期段階では、ハードウェアとソフトウェアで構成されるシステム全体が必ずしも完全な互換性を持たず、標準アクセスポイントとの接続障害が発生する場合もあります。
このような障害を回避するためには、システムソフトウェアの完全な動作に依存しないテストソリューションが必要でした。
トランスミッタおよびレシーバの両方を測定でき、電源レベルと電力減衰を完全に制御する機能が必要だったのです。Nanoradioは、ハードウェアをチェックし、チップ設計をIEEE802.11b/g標準に準拠させるための、信頼性が高く、使いやすくて費用効率の高いソリューションを探していました。
ソリューション
Nanoradioのチップセットのリファレンスプラットフォーム、モジュール、テスト開発および検証の設計担当グループとして、トーマス・ブロム氏と彼のチームは、最初のWLANチップセットを完成させる際にLitePoint IQviewを購入しました。それまで使用していたゴールデンユニットテストよりも信頼性が高くて使いやすいうえ、ベクトルシグナルジェネレータ(VSG)やベクトルシグナルアナライザ(VSA)よりも費用効率が高いことが分かりました。
現在、Nanoradioのテストソリューションは、802.11a/b/g/n WLAN製品のRFテストのために特別に開発された一体型のテスト機器であるLitePoint IQview® 802.11a/b/g/n WLAN R&D Test Solutionと、LitePoint IQviewを含むLitePoint IQsignal Analysis Software Suiteで構成されています。ブロム氏と彼のチームはライトポイントのソリューションを使用してNanoradioの802.11b/gソリューションをテストし、システムレベルのRFパフォーマンスやRFのみの計測およびBBのみの計測を行っています。このテストには、顧客に発送可能なモジュール(NRG723など)またはリファレンスプラットフォームとしての、ハードウェアの設計作業、完全なチップセットを用いた設計検証も含まれます(Nanoradioは顧客に送付するすべての評価基板をライトポイントのソリューションでテストしています)。
効果
VSA + VSGよりも高い投資利益率: VSA + VSGと比較すると、ライトポイントのテストソリューションはかなり費用効率が高くなります。「ライトポイントの「一体型」ソリューションにより、VSA + VSGと同タイプのテストを、かなりの低コストで実行できます」と、ブロム氏は説明します。「ゴールデンユニットテストよりも信頼性が高くて使いやすいうえ、VSG + VSAよりも費用効率が高いので、コストを50%以上も削減できました。より安価なテストもありますが、LitePointソリューションほどの柔軟性や安定性はなく、特にソフトウェアのコントロールにおいてその傾向が顕著です」
優れた顧客測定値との相関による迅速な対応: ライトポイントのプラットフォームでは、簡単に計測結果を比較することができます。ライトポイントを使用しているNanoradioのODM業者からWaveformファイルを受信すれば、ソフトウェアを解析することなく、結果を簡単にチェックできます。「ライトポイントを採用するとWaveformファイルを顧客と簡単に交換できるため、同条件での比較が可能になりました」とブロム氏は指摘します。「こうすることで、ライトポイントを使用している顧客とテストシナリオを簡単に相互に関連付けることができます。プラットフォームが異なるとシグナルの定義方法も若干違ってきますが、テストプラットフォームが共通であれば、各種の設定や感度を簡単に比較できます」
自動テストによりテスト時間を短縮: ブロム氏によれば、ライトポイントのテストソリューションは自動テストに理想的だということです。「ベースバンドシグナルへのアクセスにより、ベースバンドと無線を別々のユニットとしてテストできるようになりました。これは、各パートを個別に検証できるのでとても便利です」と彼は続けます。「テスト設定が明確に定義されており、重要なパラメーターのほとんどを簡単に検証できます。MatLab APIであらゆるテストケースが簡単に実行できます」 手動では何時間もかかっていたテストが、現在では数分で終了します。
精度と信頼性の向上による接続障害の削減: 「ライトポイントのテストソリューションを使用することで、送受信の両方で、かなり精度の高いテストが行なえます」とブロム氏は語っています。「これは、システムソフトウェアの完全な動作に依存していないため、標準アクセスポイントでの接続障害のリスクが軽減されるということです」時間の経過や気温によりずれが生じやすい外部アッテネータやゴールデンユニットの設定とは対照的に、LitePoint IQviewテストシステムのおかげで電源制御の精度を高めて、精度および信頼性を向上できたのです。
簡単なインストール、すばやいアップグレート、迅速なサポート: ブロム氏はライトポイントのテスタを何の面倒もなくほんの数分で導入しました。アップグレードも迅速で簡単であることが分かりました。ライトポイントの技術サポート部門からの応答も常に迅速です。ライトポイントがヨーロッパ本社を開設したため、ローカルなサポートと協力も受けられるようになりました。