5分以内でテストステーションを再構築したSerComm
ライトポイントにより稼働率の向上と製造コストの削減を実現
「電力計およびスペクトラムアナライザーによる従来のテスト手法、そしてゴールデンユニットから、高度に統合されたライトポイントのテストプラットフォームに移行することで、テストステーション再構築の所要時間を1時間から5分以内に短縮することができました。当社はTexas Instruments、Broadcom、Marvelなどのソリューションに対応してラインを毎日頻繁に変更するため、ライトポイントのテストプラットフォームを採用したことによる時間の短縮は毎月最大で数十時間にもなります。さらに、従来の機器と比較して、テスト結果が1.5倍改善しました。ライトポイントのテスタにより、保守時間の短縮、機器使用率の向上、柔軟性の向上と、あらゆる面で当社の競争力が向上しました」
SerComm 製造部門 技術部長、ジャック・ユエ(Jack Yueh)氏
SerComm
1992年に法人化したSerCommは台湾の未公開会社で、顧客のネットワークをシンプルかつ手ごろな価格にする組み込み型サーバーのリーディングカンパニーです。ソフトウェア、ファームウェアおよびハードウェアのシームレスな統合、ネットワークプロトコルの専門知識、柔軟性に富んだ製造といったSerCommコアコンピタンスにより、同社は高品質の製品を、考えられる最短の準備期間で構築し、顧客のニーズにすばやく確実に対応しています。SerCommの取引先には、世界最大手のネットワーク企業なども含まれています。
課題
SerCommは、ネットワークカメラ、ブロードバンドルーター、アクセスポイント、プリントサーバーなど、何十万台もの製品を毎月製造しています。製品はTexas Instruments、Marvel、Ralink、Buffaloのチップセットソリューションをベースにしています。また、MIMOベースの製品にはRealtek、Broadcom、Airgoを使用しています。このように多様な製品およびチップセット構成に加え、同社は非常に大口の注文から、数百といった小規模な注文も受けています。SerCommが顧客のニーズに迅速に応えるためのカギのひとつに、柔軟な製造設備があります。
SerCommの製造ラインの大半が日々(時には日に3、4回)異なるソリューションに対応するために変更されます。ライトポイントを使用する前、SerCommではスペクトラムアナライザーと電力計、さらにゴールデンユニットを使用してソリューションのテストを行っていました。このため、Broadcomの製造ステーションをTIソリューションの製造に変更するのに、テストツールの設定に1時間以上かかっていました。SerCommのエンジニアたちには、保守時間を短縮する方法が見つかれば製品化までの時間が短縮でき、OEM先でSerCommの評判が上がることが分かっていました。
ソリューション
従来のベンダーのテスタにはない利点があることから、SerCommはライトポイントのテストソリューションを選択しました。ライトポイントのソリューションのROIを見てすぐに、SerCommは取引先5社に対してライトポイントのテスタを購入するよう要求しました。今日までに、SerCommは40台以上のライトポイントのテスタを購入しており、ほぼすべての製品に対するテストに使用しています。生産速度は1月当り100万台に達しようとしており、最高4台のLitePointテスタを製造ラインに同時に配置しています。
テストソリューションには、R&D部門用のLitePoint IQview® 802.11a/b/g/n WLAN Test Solution、および製造部門用のLitePoint IQflex ® 802.11a/b/g/n WLAN Test Solutionが含まれます。LitePoint IQviewとLitePoint IQflexは両方とも広帯域の単一の装置であり、MIMOおよび、VSA、VSG機能を持つオプションのBluetooth + EDRを含む、802.11a/b/g/nのトランスミッタおよびレシーバのすべてのテストを実行できます。インストールが簡単なため、SerCommではライトポイントのテスタの導入にわずか数分しかかかりませんでした。
ライトポイントの販売パートナーであるAce Solutionは、技術者チームを派遣して、台湾でのSerCommの製造作業をサポートしています。また、ライトポイントはMIMOベースのソリューションを含むSerCommの新規ソリューションの開発の支援も行っています。
効果
保守時間の短縮によるステーションの柔軟性と使用率の向上: SerCommの成功のカギのひとつは、ステーションを一日に何度も変更できる柔軟性にあります。一方、電力計のようなソリューションでは、異なるチップセットにもとづく製品の各バッチ処理の設定を行うのに1時間以上かかります。すべてのライトポイントのテスタは発送前にキャリブレーションおよび認証を受けているため、高度に統合されたライトポイントのテスタを使用すれば、異なるバッチ処理の設定プロセスにかかる時間は5分にまで短縮します。年間にすれば、最大数百時間の短縮が可能です。
SerCommの品質と革新に信頼を寄せる顧客の満足度が向上: OEMのトップ企業はメーカーとの契約で、製造した製品のEVMを把握することを求めます。ライトポイントのテストソリューションは、EVMおよびその他の信号品質の評価指標を利用してトランスミッタのパフォーマンスを直接計測します。SerCommがOEMメーカーに対して重要性の高い指標を提供できるため、SerCommの品質と変革への責任に対する信頼も向上します。
R&D部門へのよりよいフィードバックループによる歩留まり率の向上: EVMを計測できることで、製造部門の結果をより効果的にR&D部門に伝えることができ、歩留まりが向上します。製品のEVMが標準以下であれば、製造部門はこの問題をすぐにR&D部門に伝えて、設計を変更し改良することができます。フィードバックループの改善により、よりよい製品を納品でき、歩留まり率が向上します。
Linuxベースのソリューションにデュアルヘッドを使用することで稼働率が向上: Linuxを中心に構築された製品の普及が進んでいます。しかし、Linuxは起動に30秒以上かかることもあるため、テスト機器の稼働率は低下します。SerCommは電力計を使用していたため、各デバイスの起動に少なくとも40秒ほど浪費していました。対照的に、ライトポイントのテスタにはデュアルRFポートが搭載されているため、1台のライトポイントのテスタを「ピンポン」方式で使用すれば、2台のデバイスのテストが可能です。1台のデバイスをテストしながら、もう1台のデバイスを起動し、別のテストのための準備を整えます。
テスト時間の短縮による処理能力の向上と製造コストの削減: Agilentを使用したテストは、製品ごとに6分間かかりました。ライトポイントを使用すると、テスト時間がほんの数秒に短縮します。作業員が同数の製品をテストするための時間が短くなるため、テスト時間の短縮は製造コストの削減に直接つながります。それ以外にも、処理能力が向上します。つまり、SerCommは別のテストステーションに投資することなく、高まるニーズに対応できるのです。