RMA率を半減させたVocera Communications
ライトポイントが試験時間の1/4の短縮に貢献
「我々の目的は、仕事に携帯機器を使用する人達に、信頼性と効率性に優れたハンズフリーのWiFi通信デバイスを供給することです。短時間の会話や途切れ途切れの音声では、お客様に満足していただけません。ライトポイントのテスタを利用することで、高品質の製品を費用効率の高い方法で開発し製造することができます。信頼できる装置があるからこそ、お客様にも満足のいく製品をお届けできます」
Vocera 製造テスト担当マネージャー、マイク・スウィニー(Mike Sweeney)氏
Vocera Communications, Inc.
カリフォルニア州クパチーノに本社を置くVocera Communications, Inc.は、病院、小売店、ホテルおよびサービス企業における顧客サービス、生産性およびチームワークを向上させるための無線音声通信システムを開発してきました。音声プロンプトを使用することで、利用者は必要な相手にすぐに接続できるため、録音した留守番電話の返答待ち、オーバーヘッドページング、あるいは物理的にある人物を探しだす必要性が減ります。
課題
Vocera Communications Systemは、802.11b無線LANを介して装着可能な音声制御通信を提供しています。これは、通話機能を制御し管理するVocera System Softwareと802.11b無線LAN上で動作する軽量で装着可能な音声制御の通信デバイスであるVocera Communications Badgeで構成されています。
当初、Voceraはテスト設定において無線通信のゴールデンユニットの役割を担うアクセスポイントを使用していました。最初のチップセットではうまく動作しましたが、別の無線通信チップセットを使用してテストを開始すると、正確な特定の難しい不適合が見つかりました。信号を減衰させることによって、埋め込まれたファームウェアにアクセスポイントからはね返る信号強度を表示させる方法もありますが、このテストは信頼性の高いものではありませんでした。
Voceraは802.11パラメトリック測定を実行し、製品と顧客体験の全体的な信頼性を高めるためのより信頼できる方法を求めていました。「我々の製品による無線通信チップセットの使用方法は、アクセスポイントやPDAとも、携帯用ラップトップPCとも異なります。損失パケットは音声の途切れの原因となるため、会話中にパケットを失うことはできません。データが多少シフトしていたり、信号がちょうどエッジ上にあってクリップしたりすると、我々にとって不都合な状況となってしまいます」
ソリューション
他にも複数のデバイスを検討しましたが、いずれも使用も導入も難しく費用効率も低いことから、結局ライトポイントを選択しました。Voceraのテストソリューションには、802.11a/b/g/n WLAN製品のRFテストのために特別に開発された一体型のテスト機器であるLitePoint IQview® 802.11a/b/g/n WLAN R&D Test Solution、および802.11a/b/g/n WLANおよびオプションのBluetooth製品のRFテストのために特別に開発された一体型のテスト機器であるIQflex® 802.11a/b/g/n WLAN Mfg Test Solutionがあります。.
Voceraの製造テスト担当マネージャー、マイク・スウィニー氏とそのチームは、製造テスト開発、すべての製造サポート、および新製品の導入を担当しています。同チームは、802.11bおよび802.11gモードでの送受信実行テストの開発にLitePoint IQviewを使用しています。LitePoint IQviewは、EVMパーセンテージ、スペクトラルマスク、電力および周波数エラーの測定にも使用されています。レシーバのテストでは、Voceraは内蔵型VSGを使用してカスタムパケットを送信しユニットのPERを計算しています。また、2台目のLitePoint IQviewは、他のデバイスとの互換性テストの実行に使用されています。「その場しのぎの」テストをやめ、正確な測定能力のあるLitePoint IQviewを採用したことにより、実質的な定量化が可能な情報が提供され、問題がありそうな部分をチーム内で特定することができます。
LitePoint IQflexは、すべての最終テストステーションで使用されており、Voceraの契約メーカーが製造する毎月何千台にも上る製品のすべてがテストされます。特に、各製品の無線通信の送受信パラメーターがテストされます。興味深いことに、契約メーカーにはライトポイントのテスタに関する知識がなくても問題ありません。スウィニー氏のチームは、コンピュータ制御のカスタムテスト設備を設計して、テスト工程を完全自動化しており、製造施設にはそのテスト設備が配備されています。LitePoint IQviewに含まれているLitePoint IQsignal Analysis Software Suiteが、APIによる製造やパケットの取得および生成のための開発に使用されています。それによりカスタム分析を実行し、その結果を取り入れてエンジニアリング部門と協力し、テストのさらなる改善に取り組んでいます。
効果
テスト時間の短縮による製造能力の向上と製造コストの削減: 生産能力の向上に引き続き尽力していますが、そのためにはテスト時間がますます重要なものになっています。「我々は、分単位で契約製造に対する支払を行っているため、スピードが重要です」とスウィニー氏は語っています。「我々の従来の方法では、データ取得と測定に1台あたり30~40秒かかっていました。ライトポイントのテスタでは、それが10秒未満ですみます。ボリュームが増えれば、それは実に大きな差となります。想定される製造能力の問題の緩和に、より多くの時間をかけ、テスタを振り分けられます」
テスタの精度の向上により製品の返品が減少: 現在、VoceraではLitePoint IQflexを4台、LitePoint IQviewを2台利用していますが、これだけで1ヵ月あたり数千台のテストを簡単にこなすことができます。品質が向上すれば返品が減ります。ひとつにはテスト手順の精度が向上したこともあり、商品返品確認(RMA)率を半分にまで減らすことができました。「テスタが定量化可能な有益な情報を提供してくれるため、我々のエンジニアにも好評です。すぐに問題がどこにあるかを把握し、修正できます。また、他のチップセットへの応答を改善するための大幅な設計変更もできます。ライトポイントによってテスト範囲の精度が向上し、それが返品の削減につながっています」
最低限のメンテナンスしか必要としない汎用性と費用効率に優れたテストプラットフォーム: スウィニー氏は、ライトポイントの装置は年1回のシンプルで分かりやすいキャリブレーションにより簡単にメンテナンスできると語っています。「LitePoint IQflexは、一貫性のある測定を行う費用効率に優れたツールであり、迅速に問題を特定するのに役立っています。またLitePoint Iqviewでは、他のソフトウェアとの相互作用テストを簡単に開発できます。製品の信頼性は磐石です」Voceraは、将来的にはライトポイントを他のアプリケーションやデバイスのテストにも活用していこうと考えています。ライトポイントは、チップセットメーカーとの協力を密にし、特定のチップセット用のテストプログラムの開発に膨大なリソースを投じています。Voceraは現在、LitePoint IQfact Production Test Softwareの評価中ですが、これにより独自のテストプログラムの開発が不要となるでしょう。